中川信夫詩集・業

「業」目次    TOPページ



another go

「にんげん」



肝をつぶしたようにお世辞を使ったり

闇雲に怒鳴り散らしたり

或時は大酒をくらったり

性欲にとりつかれたり

絶望やら

諦念やら

輾転してセンチメンタルだったり



ボーイズ・ビィ・アンビシャスだったり

蒼白になったり

四六時中悪口ばかりたたいたり

ぶざまにひねくれ曲ったり



等々

その他 


おおむね

馬齢のみ重ねる



(昭和21年10月15日)